※このパークゴルフ場はもう数年前に畳んでしまっていますが、色んな意味で記憶にも伝説的にも残ったコースだと思ったので、敢えて調査番号のナンバリングを付けて紹介します。
今回は、もう閉鎖済みではありますが、伝説のPG場を紹介…。
北海道胆振管内の登別市にあった「川上自然公園 パークゴルフ俱楽部ジャンボ」である。
このコース、登別市のはずれ、幌別地区(要するに室蘭寄り)にあった。
ダムの上流近辺の道路を走らせると、18ホールのコースが見えてきた。
初めに断っておくが、ただの18ホールではない。
18H、パーは72、1153mと
ゴルフ規格のパー数のコースなのだ。
(通常のパークゴルフ国際規格では、パー66、1000m以内となっている)
その為、公認コースではないのだが、ジャンプ台、激しい起伏、川越えホール、115mのパー5のホールなど、パークゴルフの楽しさを最大限に引き出したコースなのである。
当時、梶原順治氏が作っていたパークゴルフ雑誌「パークゴルフビュー(←知ってる方いるかな…w)」には、このコースのことを「パー72の超戦略的コース」と銘打っていた。
初めて、しゅんY12(シュンパゴ)が本コースに訪れたのは2004年の夏。
当時、シュンパゴは中学2年生であった。
当時から猛威を振るう難易度、手ごわいコースとして知られていた。
中でも突飛なレイアウトを誇るコースを4ホール紹介しよう。
なお、写真ではなく、イラストで紹介しますので予めご了承ください。
3番ホール 35m/par3
このホールは、ティー直後にジャンプ台があり、グリーン手前でやや左に曲がる。
そして、イラストにもある通り、左右の柱から天空にバケツが吊るされている!
これが伝説の「空中カップ」だ。
このカップに入れれば、無条件でホールインワンというローカルルールがある。
グリーン奥はラフで、急な下りになっている。
8番ホール 72m/par4
パークゴルフ俱楽部ジャンボには個性的なホールが幾つもある。
8番もそのひとつだ。72mの打ち下ろしパー4。
55m付近にジャンプ台があり、その直後に小川が流れている。
勿論この小川はウォーターハザード。
だからといって、パワーヒッターがワンオンを狙いイーグルを奪おうとすると、今度はグリーン奥のOBが敵となるのだ。
「川を越えて、なおかつ止める」という打ち筋を求めてくるわけだ。
11番ホール 30m/par3
ところ変わって11番ホール。
今度は右に曲がる斜めのジャンプ台ホールだ。
バンクした右傾斜に、ジャンプ台がある。これをボールが越えると、
右に大きくボールが跳ねる。
見た目でびっくり、プレーして驚きのホールだったのだ。
16番ホール 115m/par5
左側が林、道中にコース中央に木と右傾斜。
その後、70~95m付近は登り。
95m付近で右にほぼ直角に曲がり、グリーン手前で急に下る
距離も難易度も強烈にインパクトを与えたホールだ。
パークゴルフ俱楽部ジャンボの終盤の難所として名高い。
思い切り飛ばしてもコースの角までがとにかく遠く、
グリーンへのアプローチでは、下り傾斜を転げすぎない
繊細なパワー読みが求められる。
グリーンをこぼれるとOBとなってしまう。
ここは4打のバーディーでも万々歳なホールである。
おわりに
上記が「パークゴルフ俱楽部ジャンボ」の個人的な名物ホール4選だ。
コースの管理について、晩年(2007~08年ごろ?)は芝も悪く
なっており、ちょっと残念であった。
しかし、上記のような名物ホールや、3番の空中カップ(バケツ)
などは、当時のパークゴルフ界ではかなり異質で、なおかつ
視覚的にも衝撃に残った。
私も、空中カップを見たとき「!?」と感じていた。
本当に、勿論いい意味で面白いコースであった。