北海道石狩管内南部、恵庭の奥座敷にある「恵庭花夢里パーク」の里・恵庭岳コースの解説。
グリーンの芝はベント芝。ローンスケープ輪厚同様に転がりやすい。
Par3のホールでもドッグレッグしたものが多くパーすら危うい設定もある。
収録日、里コースが2015年夏。恵庭岳コースは2012年夏。
難易度:>>>>>>>>>>
【里コース】
8月に「ザ・プレイヤーズ選手権」が開催されるため、ピン位置を厳しくしているとのこと。
里-1 30m/par3
横幅の広いグリーンはピン位置が左だと急激に難易度を増す。
里-2 100m/par5
馬の背フェアウェイ+打ち上げのコンボ。
坂を登りきった後に高速グリーンが待っているので、微妙な打ち上げ方が重要だ。
里-5 45m/par3
丘を越えるため、ティーからグリーンが見えない。
グリーンは左側の傾斜がかなり強い。右からのパットが失敗した場合、痛手を負う。
里-6 70m/par4
右ドッグレッグの池の中にグリーンがある打ち下ろしホール。
ピン位置は左側。つまり飛ばしすぎても2打目で池に遮られがちになる。
里-9 65m/par4
馬の背フェアウェイから右に曲がり、池と池の間に挟まれたフェアウェイを狙うホール。
基本に忠実、2オン1パットで前半のトリを締める。
里-12 40m/par3
ドッグレッグなのにパー3、そしてコース右側が深くなっているなど、かなり的確なショットを求められる。
ここでのバーディは困難だ。
里-14 100m/par5
左になだらかに曲がる大きな打ち下ろしのホール。
しかしラフに引っかかると、勢いは殺がれてしまう。そしてグリーン近辺も手ごわい。
グリーン目前で右に曲がり、グリーンは池に囲まれている。
里-15 68m/par4
S字になったコースから急な打ち上げになるホール。アゴの高いバンカーと木々が待つ
右側はかなり厄介な場所。
里-16 45m/par3
打ち下ろしで池に面したグリーンを狙う。グリーンも逆受けで止まらない。
縦のパワー調節がとにかく重要。
【恵庭岳コース】
1H 71m par4 難易度★★★
打ち上げミドルホール。コーナーにつけるのが定石だが、力強く打てるなら左の岩にバウンド、なんてこともできる。ただしややリスクがある。
2H 29m par3 難易度★★★★
コースがやや右に傾き、グリーンも右傾斜となっている。ベント芝グリーンだけあって転がりやすい。少なくとも、下りのパットにならないよう攻めたい。
3H 57m par4
難易度★★★
左に曲がる打ち上げホール。ボールを打ち上げられる技術があればワンオンも狙えるが、打ち上げられる技術がない場合は、ごり押しで行くとラフに勢いを殺される場合がある。
4H 38m par3
難易度★★★★
コースが右に左に曲がる。そして起伏も馬の背状と、コントロールが問われるホールだ。グリーンも多少盛り上がっている。強く打ちすぎると、山のふもとのラフから打つことになり、厳しいライとなる。
5H 64m par4
難易度★★★
途中に2つマウンドがある。左がバンカーと岩があるため、コントロールの善し悪しが問われる。1打でグリーン近くまで行ければ、バーディは堅い。
6H 51m par3
難易度★★★★★
長いうえに曲がっているかなり厄介なパー3。
コースが馬の背状なうえ、岩まである。パーでクリアできれば御の字だ。ロブショットで岩を越すという荒業もある。
↑岩の前にボールが止まると厄介なことになる、もうパーの目はないと思ってよい。
7H 30m par3 難易度★★★
グリーンは左半分が左に傾斜している。ピン位置にもよるが、アプローチの寄せがカギだ。
8H 61m par4 難易度★★★★
右曲がりのダウンヒルホール。グリーン右手前で右奥に下っているので、ワンオンも狙える。しかしちゃんとトラップもある。グリーン左手前に、大岩があり、これに行く手を阻まれると、一気に苦しい展開になる。
9H 92m par5
難易度★★★
なるべくなら3か4で上がりたいホール。
下りになっていて、崖の間を抜いていくホールだ。崖に必要以上にボールをこすると、勢いが弱まって2打目以降の距離が残りがち。1打目で上手く正確に打って、先手必勝で臨みたい。
10H 35m par3 難易度★★★★★
6番ホール同様バーディを取るのは至難の業。
きつく折れ曲がった左ドッグレッグに加え、5個の石が待ち構える。ここもパーセーブできれば御の字。
11H 38m par3 難易度★★★★
前ホールと比べるとまだましな部類だが、ここも厄介なパー3。
打ち上げで、やや右曲り。右のラフをギリギリ狙うコントロールが問われる。少しでもそれるとラフやバンカーに引きずり込まれる。
12H 46m par4 難易度★★★
右奥に下るパー4でワンオンも狙える。しかし狙いすぎると奥の植栽にはまってしまう。
13H 61m par4 難易度★★★★
左ドッグレッグの打ち上げミドルホール。少しでもラフに行くとバンカーや岩の前に引きずり込まれるシビアな構成だ。
フェアウェイに真っすぐ打つ、基本に忠実な方法で攻めるのをお薦めする。
14H 32m par3
難易度★★★★
上りのショートホール。 ※この写真はグリーン側からの撮影
右にそれるとラフに引き込まれ、グリーンも緩やかだがドーム状に盛り上がっている。正確に狙えないとバーディは厳しい。
15H 70m par4
難易度★★★
やはりフェアウェイが馬の背状で、コントロールの問われる構造だ。
とはいえグリーンを狙えるパー4なので、できる限りグリーンに近づけたい。
16H 40m par3 難易度★★★
40mという微妙な距離のパー3。そして左右にバンカーが待っている。集中力を途切らせるな。
17H 45m par4 難易度★★
左にバンカーがある、短くまっすぐなパー4。バーディは狙いやすいが、上級者になるとワンオンイーグルが目標、の世界となる。
18H 94m par5 難易度★★★
OUTの9番ホールと似た構造の打ち下ろしホール。
正確にフェアウェイを狙って飛ばせば、1打目で下り坂の終点付近までは転がる。
しかしグリーンも盛り上がり、グリーン左半分をはじめ大抵は外に逃げる傾斜。
アプローチも、気を抜かずに。
●総評
大抵のコースはラフ寄りに傾斜がついた「馬の背式」フェアウェイで、コントロールが悪いと大苦戦を強いられる。グリーンもベント芝の高速仕様で、これはパットのフィーリングが普通のグリーンと比べて全く言っていいほど違うのだ。十分注意して打ちたい。