王子ゴルフガーデンは、札幌市東区東苗穂にあるゴルフ練習場・パークゴルフ場である。
かつては9ホールのパークゴルフコースで距離もかなり短かった。しかし、コースを一新し、36ホールにリニューアル。カリキコース・モエレコースの2コース。
マスターズが開催される、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを思わせるような高い林があったり、また川越え(橋渡り)ホールも4ホールある、札幌の市街地にあるとは思えない戦略派コースに進化を遂げた。
また美しい花が描かれたスコアカードも印象的。しかも季節ごとに違うのだ。
2012年5月27日撮影
●カリキコース
2H par5 88m
左に流れる傾斜が特徴的なロングホール。グリーンは奥行きがあり、奥にピンがあるときはすぐ左側のOBゾーンに注意する。
5H par4 42m
右に曲がるこのホール、ホール終盤に小さなマウンドが3つ。
またコースより左側はOB、グリーンは奥と右手前にバンカーがある、短いけどテクニックが問われるパー4。
7H par4 73m
左に曲がるこのホール、後半に木やマウンドが待ち受ける。うねりは結構大きい。
13H par4 53m
本コース随一の名物ホール。やや右に曲がるこのホール、途中に川が流れており、橋の上を渡るかロブショットで川を超えるかという選択を迫られる。
15m付近にマウンドがあるが、これをジャンプ台代わりにして川を越えよう、なんて考えはNG。以前筆者はそれを実践して、まんまと川に飲み込まれた経験がある。
橋の上を転がすのが無難である。右側を転がせば、その先の右傾斜のおかげでグリーンに乗る場合もある。
↑思い切り打って川越え成功!と思ったらグリーンを通り越してOB
ロブショットで超えると、飛びすぎてグリーン奥のOBネットに突っ込む恐れもあるので注意。撮影日にプレーした回では、僕はそのミスをしでかしました。
一番安全なのは、橋の手前で止めて2打目への布石にしておくこと。
14H par4 52m
前ホール同様、橋を渡るホールだが、真っ直ぐに渡るのであまり嫌ではないホール。打ち上げなのでしっかり攻めていきたい。
17H par5 87m
ほぼまっすぐに伸びるパー5。左にOB、50m付近にバンカーがある以外は特に目立ったトラップはない。
18H par4 43m
奥に池を望む、二手に枝分かれしたホール。左にピンがある場合は、左ドッグレッグのホールとなりコースのイン側にはOBがあり、その近くはOBに向かって急に傾斜している箇所もあるので注意。
●モエレコース
1H par3 34m
グリーン目前で左に曲がる。ベタピンを狙うなら、ラフ越えの難しいショットが試される。
2H par5 91m
王子ゴルフガーデン最長ホール。やや左に曲がり、そこから上りになる。1打目をコーナーにつけて、2打目で上り傾斜なので強く打つ。これが無難だろうか。
3H par4 75m
右に絶えずOBがあり、左のラフは右に傾斜しているホール。ミスするなら左の方がましだ。
4H par3 41m
ピン位置云々で高難易度化することもあるパー3。グリーンは右奥にOBゾーンがあり、そこに向かって強く傾いている。しかもピン位置によってはこの傾斜の近くにピンが切られることもあり、そこにピンがある場合は繊細なタッチを要求される。
6H par4 58m
真っ直ぐに進むホール。だが、コースは左に傾いており、グリーン左手前には、アゴの深いバンカーが。吸い込まれやすいので要チェック。
10H par4 48m
左右にOBがあり、グリーン手前に大きな起伏+左コーナー。コーナー付近にはバンカーもあり、ショットの精度がこれまでにも増して問われるホールだ。
11H par3 43m
起伏を越え、グリーン手前で右に曲がるパー3。グリーンすぐ奥に池もあり、バーディ狙いは難易度の高いホール。
幸い、撮影日のピン位置は右コーナー付近にピンがあり、バーディを狙う事ができた。
↑の写真はグリーン奥からの撮影。
13H par3 48m
打ち下ろしのパー3。ボールが落下する場所によっては、平坦に見えても変な傾斜をしている個所があり、ラフにこぼれるバウンドをしてしまうことがあるので注意。またグリーンをオーバーすると川に落ちる恐れがある。
14H par4 61m
橋渡りのミドルホール。しかし、それ以上に嫌味なポイントがある。橋の先、すなわちティーから30m付近のフェアウェイに、深い穴のようなエリアが2個もある。さらにグリーンは山のように盛り上がり、そこにピンがあることもある。また、山の右手前にもサブグリーンがあり、ここにピンが切られることもある。
15H par4 61m
このホールもわりと難関だ。グリーン目前に川が流れ、橋が架かっている。コントロールが乱れると、川に落ちる恐れがある。
2本の白いポールが、橋の位置を示している。
↑橋は土のうが積まれていて、できている。
ちなみにかつては左曲がりのホールであり、橋を渡る角度がきつかったため、現在よりもっと難易度が高かった。
17H par4 64m
すぐ右に大きな林(OB)があり、コースはでこぼこしている。さらに低い切り株が3つもあり、難易度の高さに拍車をかける。グリーン奥は池が待っており気が抜けない。
18H par5 63m
モエレコースのラスト18番は、右側に巨大な池を見る名物ホール。パー5にしては短い。
なお、すぐ上の画像は、サムネイルで書いています。クリックで拡大して見ることもできます。
右コーナーにつけての2オン狙いが無難だが、もっと攻める人だと、池のふちの右傾斜を利用して、一気にグリーン近辺までつける荒業もある。
しかしグリーンの周囲はOBで、飛びすぎても駄目なリスクのある攻め方となる。
【総評】
林の景観と池・川のコントラストが美しく、札幌市内ではかなり優秀なコースだと思う。
橋渡りホールの戦略や、様々な起伏、傾斜を読める楽しさを教えてくれる。そんなコースだと筆者は思う。
難易度的には中~上級者向け。ただ、先程も言ったように、景色が美しいので、そちらを楽しむべきだと思う。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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